観る・読む・聴く

  • 3月25日の第728回無声映画観賞会では、15年振りくらいに『忍術千一夜』(1939年、大都映画)を活弁いたします。松方弘樹さん、目黒祐樹さんのご両親、若き日の近衛十四郎・水川八重子がご出演。

    『幻のB級!大都映画がゆく』本庄慧一郎著(2009年、集英社)を『弥次喜多 岡崎猫退治』の活弁以来、楽しく読み直しました。そして今回は本書の参考文献に出ていた『巣鴨撮影所物語―天活・国活・河合・大都を駆け抜けた映画人たち』渡邉武男著(2009年、西田書店)もたいへん興味深く読みました。

    大都映画の前身である河合映画を作った、全身彫り物だらけ(!)の河合徳三郎社長のワンマンぶりがとにかくすごい…!社長の前でオナラをしてしまった大物俳優は退社を命じられ、映画化の原作料なんてなんのその、映画業の傍ら政治家に転身した際には試写室に所員を集めて演説のリハーサル、よその撮影所に移籍希望の俳優には子分たちがピストルやナイフで脅したり実際に…これ以上は書くのも恐ろしい…!今ではとても許されないその豪快さで、年100本もの量産体制を確立していったのです。

    そんな大都映画から生まれたのが痛快B級特撮忍術映画『忍術千一夜』。撮影所の雰囲気も伝わるような豪快な台本が書けたら…なんて思っております。なので、本日の偉そうな写真はご容赦くださいませ。一応、鑑賞会のチラシを持っています。

  • 55㎡までの心地よいコンパクト暮らし』大橋史子著(2018年、朝日新聞出版)を読みました。数々の写真がステキなのはもちろん、読み物としてもたいへん面白かったです。

    ご夫婦&お子さんの4人暮らしのご家族もご登場。在宅でお仕事もなさっている方が多いことに感心しました。ご自宅でお教室を開いていらっしゃる方もいるのです。

    細かいことの積み重ねで、台所に食器カゴをおいていないご家庭が多めでした。私は食器布巾を頻繁に消毒するのがたいへんなので、食器洗い機の乾燥機能もあれど、やはり一時乾かし所が必要です。でも、哺乳瓶を使っていたころの流れで食器カゴが今も2つありました。これを一つにしたところ、食器カゴの消毒の手間が減り、台所の作業場も広くなりました。食器カゴが1つになった分、炊飯器やボール、フードプロセッサーなどはコンロにおいて乾かすようになりました。見渡せば不要なものはまだあるものです。

    我が家も決して広くありませんが、本書にもある通り、狭い家には利点もあります。相変わらず自室がない中、育児の合間に事務作業、創作活動の合間に家事…という感じなので、部屋の移動がないのはたいへん効率的です。エアコン一つであちこち暖まるのもいいです。物を買う時、「これが本当に欲しいのか?」ではなく、「持ち帰ったところで家にしまう場所はあるのか?」と考えると、買い物が減りました。

    ちなみに本日の写真は我が家です…と言ってみたいところですが、こちらもまた先日のRakuten Evangelist Party 2019にて、たいへん素敵な控室でした。

    サンドのこれが東北魂だ~ニッポン全国!アツいぜ!おでん』が沖縄・琉球放送にて2月19日(火)14:50~再放送です。私は面白おでん学のコーナーを担当、沖縄の方にこそご覧いただきたいおでんトリビアもご紹介しております^^

  • ルビッチ・タッチ』 ハーマン・G・ワインバーグ著/宮本高晴訳(2015年、国書刊行会)を読みました。『結婚哲学』や『ウィンダミア夫人の扇』、また先日ご紹介した『花嫁人形』など多くの無声映画、そしてトーキー時代に入っても名作を残した巨匠エルンスト・ルビッチ監督。

    その特徴的な作風は「ルビッチ・タッチ」と呼ばれました。「ルビッチ・タッチ」を一言でご説明するのが難しく、本書の中からヒントになりそうな箇所をまとめてみます。

    ●ほのめかしの名手
    ●“ギャグ”のそのひとつの変型
    ●スラップスティックやバイオレンスに頼らない
    ●独立した笑いのネタではなく、ストーリーと分かちがたいもの
    ●チャップリンがコメディのきらめきをもつドラマを作り上げたのに対して、ルビッチはドラマのきらめきをもつコメディを作り上げた
    ●主導権を握るのは主に女性
    ●好色は罪ではなく魅力であって、浮気は病いではなくほんの出来心
    ●誰の目にも明らかな故に、間接的に笑いを生みだす磨き抜かれた演出法

    なんだかとても面白そうですよね。いつかルビッチ作品に挑戦できることになったら、このメモを読み返そうと思います。ちなみに私は過日のブログで「大人の香り漂う喜劇」と評しました。

    全536ページ、分厚い本を持って出張しました。さらにこの日は娘が保育園にぬいぐるみも連れて行くと言ってゆずりませんでした。保育園にそのまま預けるわけにいかず、分厚い本だけでなく、ぬいぐるみも私と一緒に新幹線に乗り込みました(笑)

    写真は先日のRakuten Evangelist Party 2019で、ルビッチ・タッチ風のポーズ?
    朝日新聞「私の好きな新書」の記事が「好書好日」にも掲載され、ご登録なしで無料でご覧いただけるようになりました。

  • 今朝の朝日新聞(全国版)「私の好きな新書」コーナーにインタビューを掲載していただきました。ウェブでもご覧いただけます。宮城県白石市の碧水園に取材にいらしていただきました。

    私が選んだのは『映画館と観客の文化史』加藤幹郎著(中公新書)。12年前につけた付箋だらけです。今回、久しぶりに本書を読み、改めて勉強になりました。そして、この本にたどり着けた当時の自分に刺激を受けました。

    と言いますのは、今は、無声映画の台本作りや前説ネタ探しのため、直球の資料を読むことで精一杯。しかし、かつてはこのような網羅的資料も読んでいたのだなぁ…と。

    周防正行監督の最新作『カツベン!』(今年12月公開予定)のロケに参加してみて、改めて、当時の映画館を忠実に再現してセットを組んでくださったのだと実感しました。

    著者の加藤幹郎先生はあとがきで、続編への意欲を示してくださっています。能楽堂やシネコン、劇場で活動する現代の弾き語り弁士の上映形態もいつか分析していただけるよう、これからも頑張ります。

  • TAKAじいさんカレンダー

    毎年恒例、TAKAじいさんが来年のハッピーカレンダーを作ってくださりました!ご丁寧に「2019年に限っての祝日について」のお知らせ入り。隅々までこだわりが感じられます☆ありがとうございました!(発売はしておりません、大切に使わせていただきます。)というわけで、こちらも恒例のバニラアワードの発表です。私が今年出会ったもので、もはや映画に限らずです。


    無声映画賞:『花嫁人形』(1919年 エルンスト・ルビッチ監督)

    神戸クラシックコメディ映画祭2019のラインナップにあったので観賞してみたところ、面白くて感激!年明けお近くの方は是非、生演奏付でご覧あれ♪ 「ルビッチ・タッチ」と呼ばれる大人の香り漂う喜劇、私もそろそろルビッチ作品の活弁に挑戦したいところであります…!


    ブック賞:勝間式『ロジカル家事』勝間和代著(2017年出版)

    育児と仕事の両立が少しでも楽になればと地方公演の帰り、新幹線内で読みました。自分の生活で実際に取り入れられるかどうかは別として、読み物としてたいへん興味深く面白かったですし、刺激を受けました。

    ちなみにバニラ式ロジカル家事は、レシピでよく「お肉は食べやすい大きさに切っておく」と書いてありますが、切るのは生のときではなく、煮たり焼いたり、調理後にして、料理バサミや包丁を消毒しないで済むようにしています。(これってすでに有名な方法でしたか?)


    便利賞:ヒップシート

    2、3歳児とお過ごしの保護者様、ヒップシートってご存知ですか?娘の抱っこがいよいよたいへんになってきた今日このごろ。 楽器を弾く私は腱鞘炎にでもなったら商売あがったり。 知らず知らずのうちにポシェットにも頼っていたようで、2つ続けて壊してしまいました。今さらいちいち抱っこひもなんて装着していられないし、抱っこしたときに娘がちょっと腰かけられるようなところがあると楽なんだけど…と思って検索したら各種出てきました。ウエストポーチのような形状のヒップシートが!

    使用例としては紹介されていませんが、我が家の場合はおんぶにも活用できております。ポーチ内の詰め物を出せば、けっこうな量の荷物を入れることができます。簡単な仕組みで抱っこひもよりずっと安い。まだ実際に街中で使っている方を見かけたことがないので、ご紹介してみました。

  • 関西で大活躍の活動写真弁士・大森くみこさんが川崎市アートセンターで活弁したので、観に行ってきました。演奏はおなじみ・サイレント映画ピアニストの柳下美恵さん。終演後、喜劇映画研究会の新野敏也さんもそろって記念撮影です。

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  • 神保町シアターGW特別企画 弁士:坂本頼光×音楽ユニット:海藻姉妹『夢みるように眠りたい』(1986年/林海象監督)を観に行ってきました。本作は昭和61年の作品ですが、無声映画で、でも厳密には無声映画ではなく歌や音楽などは入っています。それを今回は音を全て消して、坂本君の活弁と海藻姉妹による生演奏で観ましょう!という試みです。

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  • 昨日は坂本頼光活弁独演会「活動弁士十八年」を観に行きました。満席で全てが素晴らしく、客席にいた私も得るものが多かったので、同業者ならではの感想を書きたいと思います。

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  • 今年もTAKAじいさんがカレンダーを作ってくださりました!例年のことなのですが、全ページちょっとずつ違うのです。今回も力作をどうもありがとうございます!!

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  • 夏に京都国際マンガミュージアムで国産アニメーション誕生百周年記念展示『にっぽんアニメーションことはじめ「動く漫画」のパイオニアたち』を開催していたのがとてもうらやましく、「東京近郊でも開催しないかなぁ」と思っていました。『神様はじめました』でお世話になった大地丙太郎監督は京都まで見に行かれていました!

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