『旅立つ息子へ』『サンドラの小さな家』

この春、素晴らしい映画が2本続けて公開されます。一足先に鑑賞させていただきました。ネタばれなしでご紹介いたします。

『旅立つ息子へ』

3月26日公開のイスラエル・イタリア映画。ヘブライ語の映画、もしかしたら初めて鑑賞しました。自閉症の息子が施設に入ることになり、離れがたい父親が逃避行に出かける物語です。壮絶な保活を経験した私は、まだ赤ちゃんの娘を連れて、離れたくない、でも預けなければいけない、という気持ちを抱えながら保育園を見学にまわった日々も思い出しました。はたして、映画の父・息子が出す答えは…。

逃避行の最中、空腹の父親は息子が眠っている間にほんのささやかなズルをします。無償の愛という言葉だけでは語りきれない、人間くさい父親のこのリアルな行動、表情に私は泣けて仕方ありませんでした。自閉症を演じきった息子役の俳優さんももちろん、素晴らしい演技・物語をどうぞご堪能ください。

『サンドラの小さな家』

4月2日公開、アイルランド・イギリス映画。夫の暴力から逃れ、小さな娘二人を連れて、文字通り自分自身の手で家を建てようとした母親の物語。

鑑賞後、主演女優さんが自ら脚本を書いたと知り、自ら家を建てる物語と、社会に訴えたいことがあり映画を作った行動力が重なり、勇気をもらえました。いかに本当の親子に見えるかも作品成功の鍵だと思いますが、いったいどうやって演技指導をしたのだろうと思うほど幼い娘たちの演技が自然で、同年代の娘を持つ身としてはより一層、感情移入せずにはいられませんでした。

『マンマ・ミーア』のスタッフさん達が送る女性賛歌の物語。最後の最後まで一筋縄ではいきません。男女問わず、是非ご覧ください。

『旅立つ息子へ』『サンドラの小さな家』” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    全集中って中学校どこにあるンですかぁ。。。どちらもすてきな映画みたいですね。ポスターの色合いもとてもいいです。サンドラと聞くと「スピード」でキアヌ・リーヴスと共演してたサンドラ・ブロック思い出します。最近で最後に見た映画は一昨年の「カツベン」です。

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