坂本頼光独演会

昨日は坂本頼光活弁独演会「活動弁士十八年」を観に行きました。満席で全てが素晴らしく、客席にいた私も得るものが多かったので、同業者ならではの感想を書きたいと思います。

一、無声映画『剣聖荒木又右衛門』
坂本君にぴったりの痛快爽快時代劇。私は最近、固定カメラの尾上松之助作品ばかり見ているので、荒木又右衛門の躍動感あふれるカメラワークに心躍りました。殺陣もかっこよかったなぁ~!

私はリハーサルで活弁を通すことはしませんが、段取りはかっちりしておくタイプです。しかし、坂本君は登場後マイクのスイッチを入れ忘れたまま前説で生声をとどろかせ、紹介されて登場したピアノの新垣隆さんもスイッチを入れ忘れたまま話し出し、コントのようで大笑いでした。

さらに映像再生の合図をしてからスタートするまで毎回機材がモタモタするのですが、荒木又右衛門のときは、新垣さんは映像を待たずに弾き始めていたのが、さすが即興だ!という感じでかっこよかったです。

二、落語 三遊亭王楽
なんと、坂本君の小中学校の2つ上の先輩だそうで、当時から有名だった坂本君のエピソードがほほえましかったです。お二人の地元、日暮里の地での開催ということで、本当にぴったりなゲストでした。それにしても、弁士生活十八年というあまり節目でもない年に、地元での開催を決めた坂本君の並々ならぬ思いが、劇場に充満していました。

三、無声映画『デブ嬢の海辺の恋人達』
主演のロスコー・アーバックルと坂本君の活弁に大笑い。本作のもう一つの見どころは無名時代のハロルド・ロイドの登場です。けっこう出番はあるのに、こりゃ解雇されても仕方ないわ…という目立たなさ。喜劇専門の映画会社キーストン・スタジオを解雇された後に世界三大喜劇王と言われるまでになったのですから、たとえ大手と言われようが、自分に合っていないと思えば会社を飛び出してみる…というのもいかに大事かということですよね。

四、漫画映画『海の水はなぜからい』
澤登先生の活弁版を拝見したことがありますが、アプローチの仕方が全然違いました。どちらの真似も私にはできないので、いつか私もまた違った切り口で活弁してみたい…!と思ったシュールで楽しい作品でした。

五、自作無声映画『サザザさん第九話』
当日の朝できあがったばかりという、渾身のオリジナルアニメ。こんなに頑張ったのに、こんなにピンポイントな時事ネタを入れてしまう、再演のことなど計算に入れない、とにかく作りたいものを作る。技術的なことだけでなく、その心意気に毎度圧倒されます。これを怒られずに12年続けてきたってことが本当にすごい…!坂本君、お身体大切にね。。。

オリジナルアニメがトリだという事情があるわけですが、演目順など全体の構成が独特で、とても勉強になりました。私の場合、第二部に長編のピアノ弾き語り活弁をする都合で、なかなか洋画の短編を披露する機会がありませんでしたが、選択肢が広がったような気がします。

私は来月5月28日、同じく日暮里サニーホールのコンサートサロンの方で、無声映画観賞会に登場します。刺激をたくさんいただき、台本作り頑張ります。

2018年4月28日

コメント

TAKAじい2018年4月28日

エリー my love so sweet♪こんちは、サザザオールスターズです。。。10年くらい前に初めて観た頼光さんのサザザさんがとても面白かったのを思い出します。バニラさんも20周年に向けてがんばってね!

(本物の)昭和生まれ2018年5月1日

現在、政界のセクハラ発言が問題になっていますが、近い将来「デブ」や「ハゲ」も差別用語になるかもしれません。当事者曰く「私達は好きでデブやハゲになったわけではない」と。世の中は解かりませんよ、現にあっしの幼少期のあだ名は「レコード・キ●ガイ」でした(←実話)。当時「キ●ガイ」はまだ普通に使われていた言葉だったのです。でも「レコード・キ●ガイ」と呼ばれて、あっしは正直いい気分ではなかったですね(←やはりバカにされているという感覚が…)。

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