『母』主題歌2種！-第五回カツベン映画祭

先日、「『母』は主題歌の情報は見当たりません」と書いたら、"カツベンのゆ”に尾田直彪弁士と一緒にご出演もされているレコード文化史研究会の北河忠昭さんがX上で情報をお寄せくださりました。

さらに北河さんの調査で、なんと競作で2種類のレコードが販売されたようです…！どちらも作詞は原作者・鶴見祐輔さんで映画が公開された1929年に発売。

●コロンビア版『独唱：母』作曲：弘田龍太郎／歌：新居富久子　
●ビクター版『母の歌』作曲：中山晋平／歌：佐藤千夜子　
※ビクター版は楽譜表紙の画像が【「母」の歌】となっていたので主題歌とますます確信しました。

広い国会図書館、どこで聞けるかなども北河さんにご教示いただき、いざ出発！録音や貸出はできないため、五線譜と鉛筆を持ち込み、音源を聴きながら譜面起こしをしました。図書館を出た後すぐに耳コピした鼻歌も録音。

コロンビア版は哀愁漂う曲調。ビクター版は朗らかな曲調で3拍子・4拍子・2拍子と凝っています。どちらも作曲の著作権は切れているので演奏はできます。あと6日、どうする私？！

第五回カツベン映画祭

5月30日（金）16:00～　Eプログラム（山崎バニラ出演回）
全席指定／入替制　￥2,000　新宿武蔵野館窓口およびチケットサイトにて発売中

【English】
It has been discovered that the 1929 Japanese silent film “Mother” had theme songs. Two different songs were released by two companies.

【Español】
Se ha descubierto que la película muda japonesa de 1929 «Madre» tenía canciones temáticas. Dos canciones diferentes fueron publicadas por dos compañías.