スペース・ゼロ2019終了
『山崎バニラの活弁大絵巻2019~陽気な仇討ち』こくみん共済 coop ホール(全労済ホール)/スペース・ゼロ公演、ご来場いただいた皆様、まことにありがとうございました!アンケートにもTwitterにも熱いご感想まことにありがとうございます!メールも含めいただいたご質問にお答えする形で公演を振り返ってみます。
今回は『カツベン!』予告編から始まり、片岡一郎弁士、坂本頼光弁士と一緒に撮ったロケの写真もスクリーンにうつすなど、オープニングからいつもと違いました。
『猿蟹合戦』
奇怪な造形に大笑い。無音ですが、国立映画アーカイブのサイトで全篇ご覧いただけます。「演目を選ぶために何本鑑賞しているのか?」というご質問をいただきました。本作に関しましては「日本アニメーション映画クラシックス」で公開されている無声漫画映画作品全て観た上で、是非『猿蟹合戦』を!ということになりましたので、60作品の中から選んだということになります。
『豪傑児雷也』
珍妙な特撮に大笑い。綱手姫目線の活弁という事で、巡礼服の綱手姫に合わせ、ステージにしては控えめな着物にしましたが、いつかつけたかった帯もようやくお披露目できました。「映画に関する調べものはどうしているのか?」というご質問もいただきました。
本作に関しましては読んだ書物が
『時代劇伝説 チャンバラ映画の輝き』
『特撮ニッポン 怪獣とヒーローで育ったすべての日本人に贈る!』
『銀幕の顔』
『日本の芸談6』
『絵本と浮世絵 江戸出版文化の考察』
『鳥獣虫魚の文学史 日本古典の自然観3虫の巻』
『児雷也がまにのって』
『「殺陣」という文化-チャンバラ時代劇映画を探る』
『意地の美学 時代劇映画大全』
『怪奇と幻想への回路』
鑑賞した映画が
『雷門大火 血染の纏』
『史劇 楠公訣別』
『"日活取締役 故中村鶴三氏 尾上松之助 葬儀実况 大正十五年九月十六日"』
『忍術児雷也』
『逆襲大蛇丸』
四季島のステージで移動が多かったお蔭で、たくさんの調べものができました。反対に旧劇は難しくて、移動で一人になれる時間がなかったら子育てしながらでは挑戦できなかった作品でした。
『荒武者キートン』
今回も着物の帯留めには、楽士・坂本真理さん手作りの荒武者キートンブローチをつけていました。ご好評いただきましたクライマックスでの歌は真理さんに大いに影響を受けた演出です。終演後、喜劇映画研究会プレゼンツのロビー展示でおわかりいただけたかと思いますが、滝のシーンはなんとセットを組んでいたんですね…!
「音楽はどうしているのか?」というご質問をいただきました。途中、ヒロインが演奏するシーンはスクリーンにうつった楽譜を解読し、弾きやすいコードに転調させて自分で歌詞をつけて歌いました。さらに、一か所だけベートーベンの『運命』を1フレーズ弾いた以外は55分間、全編、作曲です…!楽譜58ページ、楽譜番号120番まで(^^;
今回、アメザリの平井さんもご来場くださり、twitterに「楽しく見れるのにその後ろにある作業量が多いだろうと思ってしまいました」と書いてくださりましたが、こうして書き出してみると、あれこれ準備したなぁ~と思います。初めて秋のスペース・ゼロ公演という事で舞台美術は紅葉調。ロビーにはお馴染みの等身大パネルも作っていただきました。バニラグッズもたくさんご購入いただき、お花もお送りいただき、ありがとうございました!
頭を切りかえ、11/2『活弁大絵巻 in はまとんべつ』(北海道浜頓別公演)、11/4『活弁小絵巻2019』(東京国際映画祭)の準備にまい進します。 午前10時30分の無声映画祭(映画「カツベン!公開記念」) も発券システム復旧をお待ちくださいませ。とにかく、ありがとうございました!
7オクターブの音域を持った歌姫って言われてます。がまにも変身します!こんばんは、ジライヤ・キャリーです。。。バニラさんお疲れさまでした。こんなに努力してるンだもの素晴らしい活弁になるのは当たり前ですね。お客さんたちもどんどん引き込まれてるのがわかりました。