澤登翠先生50周年活弁リサイタル

第773回無声映画鑑賞会「弁士デビュー50周年記念 第34回 澤登 翠 活弁リサイタル」休憩を入れて、カラード・モノトーンさんの素晴らしい演奏や、澤登先生の歌やトーク含め上演時間3時間。

フレッド・ニブロ監督作『ベン・ハー』。無声映画期で最も高額な製作費をかけた作品でカラーシーンはハッとする美しさでした。有名な競技場のシーンはこれがほんとの手に汗握るで気が付けばずっとお祈りのポーズで見届けました。

エキストラ全員が主演男優賞級の熱演で、誰もが大スターになる可能性のある無声映画時代ならではなのでは…と思いました。ライバル役のフランシス・Ⅹ・ブッシュマンは今だったらカラーコンタクトだろうと思われるところ、瞳の色と照明との相乗効果で白目に見えるシーンが多く、独特の佇まいに目が離せませんでした。

戦争・民族・宗教という昨今の社会問題も思い起さずにはいられない物語で、無声映画にありがちな辻褄の合わなさを、私だったら台本で強引につなげたり、ツッコミを入れたりしがちですが、全体を包み込んでクライマックスに持って行く澤登先生の圧巻の説明に涙しました。

現役弁士13名集結!(鎌倉殿の?!)いらっしゃれなかった弁士もご賛同くださり、門下、流派を超えて現役弁士のほとんどと思われる14名でお花をご用意できました。1枚目の写真は今年もたいへんお世話になった片岡一郎弁士、楽士の上屋安由美さん、2枚目の写真はお仕事中の植杉賢寿弁士、尾田直彪弁士。澤登翠先生、デビュー50周年まことにおめでとうございます!!

澤登翠先生50周年活弁リサイタル” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    1月序盤にジョバンニと寒波とカンパネルラがくる~(銀河鉄道の夜より!?)。。。澤登翠先生、弁士デビュー50周年まことにおめでとうございます!!半世紀も活弁士をやり続けるって並大抵の努力ではないですね。バニラさんも30年、40年、50年とがんばって下さい!

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