ホラーコメディサイレント『猫とカナリア』
横浜のミニシアター「ジャック&ベティ」で柳下美恵さんが2週間連続(!)様々な無声映画に生演奏をする「柳下美恵のピアノ&シネマ2023」が5月12日まで開催中です。
金蛇水神社の野外公演が延期となった私は、東京も大雨の中、はせ参じました。お目当ては『猫とカナリア』(1927年)。ドイツ表現主義のパウル・レニ監督がハリウッドに渡って製作した、アートでホラーなコメディ映画で、私は本作を喜劇映画研究会代表の新野敏也さんの講座で6年ほど前に鑑賞して以来、それこそ作品の中の“幽霊”に取りつかれているようでした。
柳下さんの即興演奏と、喜劇映画研究会の石野たき子さんが今回新たに制作した翻訳に導かれ、今までで一番楽しみ方がわかり、ようやくすっきりできました。いつか弾き語り活弁ができるかな?!けっこう怖いので小学生のご入場はやめた方がいいな…。現代の価値観だと厳しい表現を活弁の台詞にする場合は工夫が必要だな…。などあれこれ考えながら、今も私の心をとらえている魅惑的な作品です。
終映後は新野さんと篠崎誠監督による濃いトークショーを拝聴できたのも映画館ならでは。関西からご来場の楽士・鳥飼りょうさんにお会いできたのも映画館ならでは♪鳥飼さんもご出演の6月2日(金)第3回カツベン映画祭はたいへんお得な通し券が発売中です。
水が一滴もない枯れ井戸に万華鏡を落として「枯れ井戸スコープ」になっちゃいました。。。そういえば井戸から出てくる貞子もおそろしかったですね。 アートでホラーなコメディ映画って!?結構怖い活弁てなんかゾクゾクしますね。