『突貫小僧』名子役発見

『突貫小僧』マーヴェルグラフ版(1929)で新たに発見されたシーンと、デジタル修復により、今までなんとなく気づいてはいたけれど、はっきりわかった名子役がいます。

加藤清一さん。『突貫小僧』ではかくれんぼ仲間の一人ですが、同じく小津安二郎監督の『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』(1932)では裕福な家庭のお坊ちゃんというたいへん重要な役どころで突貫小僧君と共演しています。

また成瀬巳喜男監督『腰弁頑張れ』(1931)では主人公の一人息子役を熱演しています。当時の俳優さんは芸能事務所ではなく、撮影所に所属していたため、劇団のように同じ俳優さんが多くの松竹蒲田映画に出演、見つけるのも面白いです。

『突貫小僧』で人さらいを演じる坂本武さんと斎藤達雄さんは松竹蒲田の看板中の看板俳優で小津作品の常連でもあります。TIFFまでいよいよあと1週間!是非ともご来場くださいませ。

第36回東京国際映画祭「山崎バニラの活弁小絵巻2023」
10月28日(土)10:00~  TOHOシネマズ シャンテ スクリーン1

山崎バニラの活弁大絵巻 in なかさつない
11月18日(土)14:00~ 中札内文化創造センターハーモニーホール

『突貫小僧』名子役発見” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    教官の言ってることに共感いたします!!。。。自分が若かったころ名子役と言えばケンちゃんシリーズに出ていた四方 晴美(よも はるみ)さんと宮脇 康之(みやわき やすゆき)さんがいました。テレビや映画が一番の娯楽だった時代です。

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