大正15年『弗箱シーモン』カラー広告

●1月6日(土)〜8日(月・祝)神戸クラシックコメディ映画祭2024のプログラム『当りっ子ハリー』
●1月30日(火)第786回無声映画鑑賞会の『キートン将軍』『弗箱シーモン』

尾田直彪弁士がこの3作品の日本初公開が昭和元年〜2年の年末年始だったという情報をお寄せくださり先日ご紹介しました。するとフィルムコレクターの三品幸博さんから追加情報をいただきました…!↓

“『キートン将軍』昭和元年12月31日公開は東京の帝国館、目黒キネマ、京都松竹座、神戸キネマ倶楽部4館で、アメリカとほぼ同時か先に世界初公開か。

しかし『キートン将軍』好評だったのかというと、そうではなかったようで、昭和2年度のキネ旬ベストテンでは、1位が『第七天国』1千票以上だったのに対して、『キートン将軍』わずか15票48位!

大正15年後半のキネ旬には、『弗箱シーモン』は本庄映画配給社初の配給ということで数号に渡り2、3ページの力を入れた興味深いカラー広告を掲載しましたが、キネ旬ベストテンには1票も入らずでした。

昭和2年、1月14日〜20日浅草帝国館・目黒キネマで『弗箱シーモン』『当りっ子ハリー』他。また、1月21日〜27日シネマ銀座・六本木松竹館・牛込館で『当りっ子~』と『弗箱~』他。『キートン将軍』は神田のシネマパレスだけで、1月14日〜20日上映、というところが判明しました。“

↑以上、三品さん、まことにありがとうございました!『弗箱シーモン』と『当りっ子ハリー』は同時上映が多かったのですね!キネ旬の投票圏外だったとしましても、現代の弁士・楽士がスペシャルなライブにいたします☆

キートンは公開当時より今の方が人気が高いのもすごいことです。そして不朽の名作であることが改めて判明した『第七天国』は12月29日(金)紀伊國屋ホール、澤登翠先生のリサイタルで上映されます!

写真は三品さんからご提供いただきました大正15年キネマ旬報10月号の『弗箱シーモン』の折込カラー広告です!

大正15年『弗箱シーモン』カラー広告” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    ピスタチオが大好物の皆さんをPスタジオから生中継!(ムム?)。。。大正時代のカラー広告いいですね。なんかキートンの「案山子」って短編も見てみたいです。学生の頃ジーン・ハックマンとアル・パチーノ出演の友情を描いた「スケアクロウ」って映画を見ました。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」の水野晴郎さんが懐かしいお年頃のじじぃです。

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