古林社会教育映画研究所
城源寺公演『少年美談 清き心』
4月6日(土)13:00開演 城源寺 本堂(神奈川県小田原市城山2-14-32)
ご入場無料です。
1925年封切りの『少年美談 清き心』を制作した社会教育映画研究所について何もわからないため、神戸映画資料館の安井喜雄館長に教えていただきつつ、内田吐夢監督の資料を今一度精査してみました。
すると『「命一コマ」映画監督 内田吐夢の全貌』の年譜に社会教育映画研究所の事が掲載されており、「この頃の吐夢に関しては、伊賀山正光が「吐夢がゆく」に寄稿した文章と掲載した三枚の写真だけが頼り」とありました。『「命一コマ」〜』の編集者はなんと、壱岐坂ボンクラージュの藤井秀男店長です…!
『吐夢がゆく』は昭和61年の発行ですが、活弁士成り立ての頃から頼りにしている映画専門の老舗古書店・矢口書店で、良心的お値段で注文できました。
社会教育映画研究所はなんと古林貞ニさんが設立した映画会社だという事がわかりました。『少年美談』の原作・脚色で、城源寺のご住職様のお祖父様のご兄弟にあたる方です。
他にも古林貞ニさんの大きな功績もわかり、まるで『ファミリーヒストリー』の取材をしているような感動に包まれました。
一方驚いたのは、不明な点が多い『虚栄は地獄』(1925)も『吐夢がゆく』によると、古林社会教育映画社作品となっています!?なるほど教育映画と言えなくもない。主演者は本書でも不明となっていますが、出演者と助監督に伊賀山正徳(上記の伊賀山正光監督のご本名)が…!いったいどの役なんでしょう?!
ジョージは常時おしゃれです。。。内田と言えば内田裕也さんが思い浮かぶお年頃のじじぃですが内田吐夢監督のお名前はやはりバニラさんから知りました。”ファミリーヒストリー”いつかバニラさんの番がくるといいなぁ。