”映画でよむ”トーキー文庫『母』

カツベン映画祭は新宿東口映画祭の一環で開催されています。今年の映画祭のテーマは”映画でよむ”。奇しくも私が担当する『母』は鶴見祐輔の大ヒット小説が原作です。

さらに映画『母』のトーキー本、つまりノベライズ本を片岡一郎弁士が貸してくださりました!映画公開の翌年、昭和5年発行で、そーっと読みました。フィルムは半分ほどしか残っていないので、たいへん参考になりました。

八雲恵美子扮する芸者・浜子と川田芳子扮する未亡人・朝子が夫の墓で遭遇するシーンもちゃんとありました。以前、八雲恵美子さんのご親族様がこのシーンの写真をXで公開してくださり、西洋式に十字架が立っていたお墓がとても印象に残っていました。

また芸者・浜子が未亡人・朝子の子供たちを連れて、遊園地に行くシーンもトーキー本にはありました。遊園地で子爵一家と遭遇し、浜子が朝子の仇を打つような痛快なシーンもありました。

トーキー本を読んでさらにバッチリ、失われたシーンは活弁で補いつつご覧いただきます。一郎君、貴重な本をありがとう!

【English】
I read the novelization of the silent film “Mother” (1929) and learned about the content of the scenes that were lost from the film.

【Español】
Al leer la novela basada en la película muda «Madre» (1929), pude conocer el contenido de las escenas que se han perdido en la película.

”映画でよむ”トーキー文庫『母』” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    柏餅がなくなったので最速で催促しました。。。年季の入ったご本だけにそーっと読んだンですね。「マザー」といえば小さい頃の芦田愛菜ちゃんが出てたドラマを思い出しました。泣けました(T-T)

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