高槻真樹さん新刊

いよいよ12月13日は周防正行監督最新作、映画『カツベン!』の公開です。そして同日、『活動弁士の映画史 映画伝来からデジタルまで』(高槻真樹著・アルタープレス社)が発行されます。私もインタビューしていただきました。こちらから目次や序文をご覧いただくことができます。

写真は数か月前にインタビューしていただいたときのもので、私が手にしているのは2014年に発行された『戦前日本SF映画創世記: ゴジラは何でできているか』( 高槻真樹著・河出書房新社)。資料として以前から所有していた私物です。

私も活弁したことがある尾上松之助の忍術ものや、ナンセンスを通り越してもやはSF喜劇?!斎藤寅次郎監督作品、おもちゃ映画の奇想天外な漫画映画、B級の美学・大都映画作品なども紹介されていて、戦前の日本SF映画の流れがたいへん勉強になりました。言われてみれば、フランスではメリエスが最初から『月世界旅行』に行っているのに日本映画はなかなか宇宙に行きませんでしたね。

国立映画アーカイブの「日本アニメーション映画クラシックス」内に複数の作品が掲載されている謎の個人作家・荻野茂二さんのこともようやくわかりました。この時代に個人で、しかもSF映画を撮っていた人がいたなんて…!

高槻さんの本を初めて拝読したのは傑作『映画探偵: 失われた戦前日本映画を捜して』。本書の中で偶然、自分の名前を見つけてびっくり。取材対象に敬意を表しつつも、忖度なしでグイグイ切り込む文章に、“資料”としてより、”小説”を読むかのようなハラハラドキドキが止まりませんでした。新刊で私のこと、他の弁士のことをどのように書いてくださったのか、私もドキドキワクワクしています。

映画だけでなく、本でも活弁界を盛り上げてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。是非皆様も発行をお楽しみに。

高槻真樹さん新刊” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    科学を学びながら🤧くしゃみばかりしています。サイエンスひ~っくしょん からのサイエンスフィクション(SF)!? 本の中にお名前を載せてもらえるなんて良かったですね。モスグリーンのお帽子素敵っすね。

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