ドイツ無声映画「日曜日の人々」

 

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本日の中日スポーツ(東京中日スポーツ、西日本スポーツ)新聞「山崎バニラのこんな声でゴメン」は「映画館離れに新趣向」と題しまして、柳下美恵さんや新垣隆さん、無声映画のピアニストについて書きました。

というわけで、横浜のシネマ・ジャック&ベティにて、柳下美恵さんが一週間、一日一回ではありますが、1930年封切りのドイツの無声映画『日曜日の人々』にピアノ演奏をつけていました!

無声映画というと台詞がない分、大げさな演技という印象があり、それがまた魅力でもあると思うのですが、本作は日曜日を過ごす5人の男女の姿がとても自然に撮られています。とはいえドキュメンタリーでもないですし、ものすごく「実験的」という感じもしない、不思議な作品です。活弁するのは非常に難しそう。

俳優は全て素人さんで、撮影後、これまでの仕事に戻ったそうですが、その後の人生に少なからず影響があったのではないでしょうか。今よりずっと大がかりなカメラの前で自然でいるというのは、大げさな演技をするより難しいと思うので、素人さんというのが逆にびっくりでした。絶世の美男美女というわけではないのに、皆さん魅力にあふれていましたし、私から見ればけっこう捨て身な(?)演技もされていました。

変わっているのは演技だけでなく、無声映画というとスタジオの美術セットの中で撮る作品が多いのですが、本作はロケばかりなので、ドイツの当時の街並みも堪能できます。これは無声映画最後の時期に撮られたお蔭で、トーキー映画になると、今度は雑音の問題で実現できなかった手法だと思うと面白いです。さらに1930年封切りですが、撮影されたのは1929年であるとあえてクレジットされています。第一次世界大戦と1930年に起こった世界大恐慌の前、わずかな時間、ドイツに流れた平和なひと時が映像におさめられたのです。

私は3年前にジャック&ベティで活弁をしたことがありますが、客席で鑑賞するのは初めてで、風情ありまくりで面白かったです。上映を待つ空間が別途設けてあり、お茶会ができそうなロビーでした。終演後、劇場出口で待ち構えていたのは焼きたてのパンをカゴに入れて売っているおじさん。残念ながら私は急いで次の用事に向かいましたが、パンをほおばりながら、見たばかりの映画について立ち話するお客様もいるのかもしれませんね。

本日の写真はジャック&ベティの受付でお客様のお見送りをしている私。


2015年6月10日

コメント

TAKAじい2015年6月10日

運動不足で太っちゃいました。こんな肥えてゴメン。。。しとろんさんと行ったジャック&ベティ・・・もう3年も前だったのね。

しとろん2015年6月10日

ジャック&ベティさんから徒歩で2〜3分の所にある、「船」がモチーフの洋食屋さんが美味しくてハイカラで最高ですよ☆☆☆ きっとお店の方は、かつてのジャック&ベティに違いない!

(本物の)昭和生まれ2015年9月15日

あっ、蓄音機が売っている!(←大ウソ)

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