明治期戦争劇集成

富山公演への移動中に『明治期戦争劇集成』日置貴之編を拝読。明治大学学術成果リポジトリからダウンロードもできます。訂正一覧はこちら。明治時代の戦争を扱った歌舞伎の台本の書き起こしや、台本が現存しない作品も収録されています。

私は無声映画『初陣ハリー』を活弁する際、前説では「当時はまだテレビがありませんでしたので、ニュースも映画館で観ていました。当時のアメリカの活動写真館の様子もご覧いただけます。」とご紹介しておりますが、さらに前の時代は“歌舞伎を始めとする演劇が速報性を持ったメディアとして認識されて”(『明治期戦争劇集成』解説より)いました。

この速報的な要素が強い“戦争劇”については資料が少なくあまり研究されてこなかったそうです。冒頭に掲載されている原本、私にはグニャグニャ文字に見えますが、これを解読されたなんて…!世の中には様々なスペシャリストがいらっしゃるものだと驚嘆しきりです。

戦意高揚の内容ばかりかと思いきや、国際結婚の家族が別れを余儀なくされる物語も。かわいそうなのですが、主人公の名前が「道昌恵」、「どうしようけえ」のもじり…これは観客に笑ってほしくてつけたのでしょうか??

差別の被害者同士の間に生じるさらなる差別の葛藤など、歌舞伎という様式美だけでなく、内面にも迫った内容がたいへん興味深く、勉強になりました。最近、新型コロナ・ウィルスの流行が映画やドラマのストーリーにもだいぶ影響を与えていますね。芸術は社会情勢とも切り離せないものだとつくづく。久しぶりの新幹線、たいへん有意義なひと時でした。

明治期戦争劇集成” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    明治は遠くなりにけりと言ってた時代もとっくに過ぎて、昭和は遠くなりにけり、転がってるそこらの空き缶に蹴り。。。学生のころ明治100年ってのがありました。明治の文豪 夏目漱石の小説に凝ったりした時期もありました。ちなみに明治ブルガリアヨーグルトおいしいです。。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。