バニラ・アワード2021
ちょっと早いですが、年末恒例バニラ・アワードの発表です。
文芸賞:『それとは違う小津安二郎』(高橋行徳著/鳥影社)
本書についてはこちら!初めて出版社に作家の先生宛でお手紙を出したほど、感銘を受けました。
演芸賞:日活ロマンポルノ50周年記念・柳家喬太郎「艶笑夜噺 古今東西」
坂本頼光弁士もご出演ということで、オンラインで鑑賞。活弁でいったい何をするのだろう…と思っていたら、なんと、片岡一郎弁士が発見したブルーフィルムを上映。こっそり上映されていた作品なので、タイトルもなかったそうです。上映できないようなシーンは黒塗りされたので、ほとんど真っ黒なシーンもあり、会場は大笑い。喬太郎師匠も坂本君ももう本当にお見事で、プロの芸を堪能させていただきました。
弁士としてはもちろん、映画発掘の分野でも「活弁でGO!vol.17」の一郎弁士の功績にご注目あ~れ~!
映画賞:『マトリックス レザレクションズ』
今年は映画を様々な方法で100本以上見ることができました。面白い作品に恵まれて1位が決められなかったので、最近見た作品をご紹介。12月17日に公開されたばかりの『マトリックス』最新作。家事・育児・仕事に追われ、6年ぶりくらいに夫と二人で映画館に行きました。主演のキアヌ・リーブスがプライベートも含めたセルフ・パロディー風なシーンにクスリ、確信犯的に誇張された日本の描写も見どころです。『マトリックス』第一作が公開されたのが1999年、私は夫とかれこれ23年一緒にいますので、スクリーンの中のネオとトリニティーも、客席の私達も一緒に年をとれたことも含めて、今年のバニラ・アワードに選んでみました。
なにこの唐突なのろけは。
マトリックスはこの前ひとりで見ました。
いいもん、ほかのふたりの客もそれぞれひとりだったし。
長髪のキアヌって昔から清潔感ないよね。
世界的なスターなのに。
魅力があるからそれでも許されちゃうのかな。
一緒に見る人、私にとってのトリニティーがいなくても、
マトリックスはすごくおもしろかったです。
浜のマサ子は月見るとも世に渋柿の種は突きマジ(石川五右衛門辞世の句?)・・・訳:横浜のマサ子ちゃんは月見しながら木に生っている渋柿に正拳突きを決められるマジで。。。日活映画は石原裕次郎、浅丘ルリ子、渡哲也、松原智恵子など人気スターの作品を見ていたのでロマンポルノが始まった時にはぶっ飛びました。