ルネ・クレール日本未公開作品
3月13日(日)14:00開演「山崎バニラの活弁大絵巻2022 ~ファンタジーの旅~」こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(新宿)。ローソンチケットも予定枚数に達しました。あとは
●スペース・ゼロ チケットデスク
●CNプレイガイド 0570-08-9999(10:00~15:00)
にて若干ご購入いただけます。ありがとうございます!
今回、ピアノ弾き語り活弁をするルネ・クレール監督『空想の旅』(1926)は、フィルムを所蔵していらっしゃる喜劇映画研究会代表・新野敏也さんによると、日本未公開でソフト化もされていないそうです。
本作が公開された当時のことは『明るい鏡~ルネ・クレールの逆説』(武田潔著/早稲田大学出版部)で解説されており、良い作品なのにあまり日の目を見なかった経緯がなんとなくわかります。武田先生も本作を以下の点でたいへん評価していらっしゃいます。
●奇想天外なストーリー
●メリエスの世界そのままに、ふんだんなトリック撮影
●夢幻的な美術・衣装
●動く映像のインパクトを再認識させるようなアクション
●敬愛する映画の先達へのオマージュ
●クレールが探求してきた映画の自己反省作用の集大成
ところが、本書によると、クレールはプロモーションの中で、『空想の旅』は「物語は誰にでもわかる単純素朴なものであることを強調」し、さらに「技術的な探求は一つも見つからない」とまで言い切ったそうです。
なぜなら、先日ご紹介したセンセーションを巻き起こした『幕間』からスタッフ・キャストが参加しているので、同じように前衛的作品と扱われることを心配したようです。クレールは『空想の旅』の微妙な評論や興行の結果により、この次回作から自身のオリジナル脚本ではなく、原作がある映画を撮るようになり新境地を開拓していきます。なので『空想の旅』はクレールが自分の大好きなものを詰め込んだ素敵な作品だと思っています。
全国で開催中のルネ・クレール レトロスペクティブのポスターを3回にわたり、ブログで大いに活用させていただきました^^
♪YOYO、あのよう、インド洋、大泉洋、なんか用?。。。公式サイトのパステルトーンのポスター、いずれも素敵ですよね ⸜( ´ ꒳ ` )⸝