「キートンのカメラマン」

京都国際映画祭2022がリアル&オンライン開催中です。私は今年参加していないのですが、活弁や生演奏付きの無声映画を、ご登録のみで10月16日まで無料配信でもご覧いただけます。

その中から『キートンのカメラマン』(1928)をご紹介。今年、無声映画伴奏デビュー15周年となる神﨑えりさんのピアノ&ピアニカ演奏です。写真は昨年の壱岐坂ボンクラージュにて♪

喜劇映画研究会代表・新野敏也さんの解説にもありますように、キートンがMGMという映画会社に移った最初の作品です。大きな映画会社だったので、スタントマンが付き、作家が付き、ギャグも別の人が書き、キートンが主に主演俳優としてのみの参加となり、キートン作品の中で評価が低いのは事実です。しかし、新野さんのおっしゃる通り、見どころもたくさんあります。

カメラマンとして大都会の新聞社に入社できたことは、果たして主人公にとってハッピーエンドなのでしょうか?キートンはMGMに入って良かったのか?という実生活にもリンクし、複雑な余韻を残しつつも、神﨑さんの圧巻の演奏が配信でも大きな感動を呼び起こします。

神﨑さんは15年前にフランスの地で(!)本作でデビューされたそうで、なんともたいへんな作品からこの世界に入られたのだなぁ…と思いました。ピアノとピアニカの同時演奏!アジアンな音楽なども見事に弾きこなしていらっしゃいました。

山崎バニラの活弁小絵巻2022」(10/29 東京国際映画祭【10/15(土)10:00 チケット発売】)では映画デビュー間もない1919年のキートンが登場するので、見比べていただいても面白いと思います!そして、代表作『探偵学入門』(1924)は「山崎バニラの活弁大絵巻 in よねざわ」(11/27 伝国の杜 置賜文化ホール)でご覧にいれます☆

「キートンのカメラマン」” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    TVのニュースでやってた高価な市庁舎の建て替えに視聴者からも反対の声が!。。。キートンの肩に乗ってるおサルさん、キートンの鼻つかんでるのは演技なんですかね!? 最近はカメラマンとの仕事もめっきり減っちゃいました。(৹˃ᗝ˂৹)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です