早稲田大学演劇博物館「旧劇映画の声と音」
早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点 オンライン上映会+トーク
旧劇映画の声と音~演劇博物館所蔵作品『雷門大火 血染の纏』を事例に
1月31日まで申し込めば無料で観ることができます。私は出演していませんが、あまりに面白かったのでご紹介。日本最初の映画スター、生涯に千本以上の作品に主演(!)した尾上松之助作品『雷門大火 血染の纏』(1916年封切り)。
時代劇より前の「旧劇」と呼ばれるジャンルの作品で、当時の声色弁士付き上映スタイルに近づけるために歌舞伎俳優の中村京蔵さんが弁士を務め、三味線・鳴物・笛の生演奏がつきました。
歌舞伎界の皆様が活弁をするとこうなる…ということでなく、無声映画の活弁・生演奏としてたいそう素晴らしいものでした。アフタートークでご本人はこの企画を「酷でございます」と連呼なさっていたのも面白かったです。
私は国立映画アーカイブで本作を無音で鑑賞した際、お恥ずかしながら全く理解できませんでした。前回のブログで「無声映画は何をもってして完成するのか」と、弁士・楽士のパフォーマンスについて言及しましたが、進化し続ける前説や解説、関連書籍などの資料の存在も改めて大きいです。
昨年発行されたばかりの『時代劇が前衛だった』(古賀重樹著/淡交社)ではまた違った切り口で本作が解説されていて、よりお楽しみいただけるのではないかと思います。
それにしても私の声で旧劇を正攻法で語ろうとしないで良かった…と中村京蔵さんの本家本元の語りを拝聴しつくづく思いました。尾上松之助主演『豪傑児雷也』を私は姫の婚活話に書き換えたのでした…!その出番直前の舞台裏の写真。
いよいよ明日1月13日10:00~「山崎バニラの活弁大絵巻2023 ~WE LOVE 活劇~」(3/12 新宿スペース・ゼロ)チケット発売です!
海藻を食べる回想シーンをみてから部屋の改装をしました。。。バニラさんお誕生日おめでとうございます!ことしもいっぱい活躍してください。
大きなリボンは「ビッグリボン」、おどろくのは「びっくりぽん」や。。。上のお写真「活弁士はみた」の一場面でしょうか。「旧劇」という言葉があるンですね。これから急激に広まるかもね。