画家・エッセイスト・伊丹万作監督
『時代劇が前衛だった』(古賀重樹著/淡交社)「第4章 モラリストと仲間たち 伊丹万作」の章では、伊丹万作監督が映画界に入る前、画家として活動していた時代のエピソードも紹介されています。挿絵画家として多く活躍し、日本で最初に「ピーター・パン物語」の挿絵を描いた人なのだとか。
無声映画『国士無双』(1932年)の現存していないラストシーンは、主人公の偽・伊勢伊勢守(片岡千恵蔵)とヒロイン(山田五十鈴)、二人の上に雪が降り、やがて二人とも雪だるまになるそうです。とても絵画的で素敵なシーンだと思います。
エッセイストとしても素晴らしい作品を残し、終戦の翌年1946年に発表した『戦争責任者の問題』は青空文庫に公開されています。『時代劇が前衛だった』でも引用されている部分
「多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。私の知つている範囲ではおれがだましたのだといつた人間はまだ一人もいない。」
まさに『国士無双』の世界に通じる視点です。戦争だけでなく、様々な問題に共通することではないでしょうか。『国士無双』という作品をますます好きになって、明日から東京大衆歌謡楽団さんと鹿児島ツアーです。全公演、チケットの販売は予定枚数を終了しております。まことにありがとうございます。
政治家の言う「アレ」って、「戦争」のことでしょうか?
なまらやっくい!(→北海道弁だべさ)
料理に良質な「オイル」を使ったら「老いる」のを防げるでしょうか。。。伊丹万作監督は伊丹十三監督の御父上なのですね。 知らず知らずのうちに戦争に巻き込まれていくのは今の日本でも他人ごとではありませんね。過去の反省を教訓にした政治をしてほしいですね。