ラリー・シモンと稲垣足穗
1月30日(火)18:30開演 第786回無声映画鑑賞会 日暮里サニーホール コンサートサロン
私が活弁するのは1926年封切り『弗箱シーモン』。主演のラリー・シモンは1922年には人気、興行収益、出演料において世界三大喜劇王を上回り、アメリカ最大のスター・コメディアンに成長します。
ラリーの芸風はスラップスティック(ドタバタ)コメディをより過激にした「ノックアバウト・コメディ」と呼ばれるものでした。コメディも長編が主流となると、ラリーの人気は失墜。本作公開の2年後、39歳で亡くなります。(参考文献:『サイレント・コメディ全史』新野敏也・著/喜劇映画研究会・刊)
作家の稲垣足穂はラリー・シモンの大ファンで、「ラリー・シーモンの回想ー追悼文ー」を執筆。「稲垣足穂コレクション 1(ちくま文庫) 一千一秒物語」にも収録されています。「ジャガイモと取り違えて手榴弾の皮を剝くところからストリーが展開する(原文ママ)」作品を懐かしんでいます。このようにラリー・シモンのギャグは突拍子もないのが特徴です。
2020年にロスト・フィルム発見と大きなニュースになった『弗箱シーモン』は、ラリーがドラマ性を重視した長編に取り組もうとしていた時期の作品となります。
とはいえ相変わらず突拍子もなく、台本制作の際は翻弄されましたが、当日生演奏してくださる坂本真理さんが素晴らしい劇伴を聞かせてくださり、新しい演出を思いつくことができました!公演1ヵ月以上前にして、「ご期待ください」と言えます☆(写真の鞄は母が刺繍してくれました^^)
とろろかけごはんっておいしいね。隣のうちのとろろご飯はおいしく見える「となりのトロロ」ってアニメもう見ましたか?(そんなのないよ)。。。ラリー・シモンさん、興収やギャラや人気が世界三大喜劇王を上回ってたって凄くないっすか。お母様の刺繍すてきですね。