第1回カツベン映画祭のマスク
第1回カツベン映画祭、新宿武蔵野館、全プログラム満員御礼!!写真1枚目はAプログラムご出演の山城秀之弁士とデビューなさったばかりの武藤兼治弁士と。関係者一同PCR検査を受けてから出演いたしましたが、念には念を入れて前説時はマスク着用と言われておりましたので、私はマスクとスカート同じ柄の衣装にしました♪
『キートンの蒸気船』はTwitterにも感想を書いてくださった方がいらっしゃいましたが、序盤の救命用の浮き輪が浮かないギャグがエンディングの伏線になっているなど、バスター・キートンのアクションだけでなく、ギャグも人間ドラマも本当に秀逸ですよね。手前味噌ですが浮き輪のギャグは活弁なしで見たら伏線にまでは気づかない方もいらっしゃるかもしれません。
21年前、澤登翠先生の活弁で初めて見た無声映画作品を弁士生活20周年の年に、しかも第1回カツベン映画祭という場で披露できて感無量です。そしてその頃は誰も気づいていなかったプロデューサー、ジョゼフ・M・スケンクのカメオ出演が、近年、喜劇映画研究会の新野敏也代表により発見されたことにより、父子の心温まるストーリーに、実の父子の共演だけでなく、映画界の父子の共演も実現していたことをマスク越しの前説でご紹介できました。現代の弁士&楽士がつくことで無声映画は今でもアップデートされ続けているのです。私自身すでに何度も活弁している作品ですが、今回ようやく台詞も含め楽譜をデジタル化しました。楽譜の通し番号をつけたら175番まで!
今回、通し券で朝から晩までご鑑賞くださったお客様もたいへんお疲れさまでした。売店の軽食を制覇しつつ映画館に入り浸る日…うらやましい!なんと片岡一郎弁士がご用意くださった「カツベンの時代展」を見逃すという痛恨の失敗をしてしまいましたので、第2回、3回と続いてほしいです。マツダ映画社はじめ、新宿武蔵野館の皆様、ご関係者の皆々様、どうもありがとうございました!
沖縄のもずくっておいしいよ。人魚姫は海のもずくとなって消えてしまいました⁈いや、もくずか。。。今やマスクは欠かせませんね。お写真の真ん中の人、マスクとスカートをスクーターみたいな同じ柄でそろえているのがオシャレです。