ステンシル・カラーの無声映画

3月13日(日)14:00開演「山崎バニラの活弁大絵巻2022 ~ファンタジーの旅~」こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(新宿)。渋谷区の子供とお出かけ情報「いこーよ」に掲載していただきました。劇場の最寄り駅は新宿ですが、住所は新宿区ではなく渋谷区なのです。

前回に続き、最初の演目『悪魔の大魔術』(カスタネット弾き語り)について。

原題:El Espectro Rojo
制作会社:パテ・フレール・バルセロナ(スペイン)/1907年制作
監督:セグンド・デ・チョーモン、フェルディナン・ゼッカ
出演:ジュリエンヌ・マチュー
スペインで制作された無声映画最初期の作品。ステンシル・カラー。フェルディナン・ゼッカは、初期フランス映画界のコメディ製作者、特撮の発案者。悪魔がカラフルで幻想的、奇想天外、映像ならではなんでもありの大魔術を繰り広げます。スペイン語学科を卒業し、2021年NHKラジオ「まいにちスペイン語」で半年間、毎週コーナーを担当した成果発表も兼ねて、スペイン語と日本語で活弁!

以下、喜劇映画研究会代表・新野敏也さんに教えていただいた情報をもとにお知らせします。

●ステンシル・カラーとは、効率的にフィルムに色を付けるため、型紙で色を塗る手法です。主に女性の職工さんの仕事でしたが、発色剤に有毒物質が含まれていたため、テクニカラーの発明によりなくなりました。

●フィルム販売価格はモノクロの約4倍。日本未公開のたいへん貴重な無声映画をご覧に入れます。1907年と言えば、日本はまだ明治時代です。

●悪魔役は恐らく、セグンド・デ・チョーモンご本人で、出演のジュリエンヌ・マチューはチョーモンの奥様です。

セグンド・デ・チョーモンについてはさらに別の資料を元に次回のブログでご紹介します☆

ステンシル・カラーの無声映画” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    絹ごし豆腐を頼まれたのに木綿豆腐を買っちゃいました。もめんなさ~い。。。ステンシル・カラーの無声映画って初めて聞きました。とても貴重なンですね!学生時代にステンシルシートにエアブラシ使ってデザインの作品作ったことがありました。

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