スペイン特殊撮影の先駆者:チョーモン

2012年、セルバンテス文化センターでスペイン人ピアニストの生演奏付きでセグンド・デ・チョーモンの無声映画を鑑賞。「いつかスペイン語で活弁してみたい」と当時のブログに書いてありました。

本日は『スペイン映画史』(1992年発行/乾英一郎著)と10年前の私のメモを参照しつつ、セグンド・デ・チョーモンについてご紹介します。

チョーモンは1871年生まれ。24歳でパリに渡り、妻で女優のジュリエンヌ・マチューと出会います。当時、活動写真の地位は低く、出演していたのはトップクラスの俳優ではなく、ジュリエンヌも舞台では主役級ではありませんでした。

志願兵として兵役についた後、チョーモンは先にジョルジュ・メリエスの(!)着色工場で働いていたジュリエンヌとともにフィルム着色の仕事を始めます。

1902年、チョーモン一家はスペインへ戻り、映画の着色工場を始めます。ここでチョーモンはステンシル・カラーの着色方法を思いつきました。

こうして撮影されたのが今回ご覧に入れます『悪魔の大魔術』(1907)なのです。チョーモンは「特殊撮影の専門家」としてフランス、イタリヤにも招かれ、約500作品に関わったそうです。

3月13日(日)14:00開演「山崎バニラの活弁大絵巻2022 ~ファンタジーの旅~」こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(新宿)本日の画像はチラシの裏面です♪

スペイン特殊撮影の先駆者:チョーモン” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    冬の夜は背筋を伸ばして正座しながら星座を見ます。。。メリエスの着色工場で働いていたというのは興味深いですね。きょうは節分。今年の恵方巻きは「北北西に進路を取れ」(ヒッチコック?)

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