『映画はアリスから始まった』鑑賞

『映画はアリスから始まった』 昨日からアップリンク吉祥寺をかわきりに順次ロードショーです。映画発明最初期から大きな功績を残しながら、その存在が映画史から消えていた女性、アリス・ギイ。お恥ずかしながら私も存じ上げず、見終わった後は、チャーリー・バワーズを知ったときのように胸がいっぱいになりました。

ドキュメンタリー映画の最初のころはアリス・ギイの活躍が生き生きと紹介されます。なんとコルセットをつけたままの監督業。見た目は優雅ですが、とてもたいへんそう。それもこれも映画史上初のメーキング映画も撮っていたおかげで様子がよくわかるのです。

19世紀のうちから、フィルムに彩色、音との同期、逆回転、トリック撮影などなど、映画の基本がアリス・ギイによって全て出そろっていたことに驚愕。とはいえ教科書的な作品ではなく、非常にユーモアに富んでおり、西部劇や歴史大作、ときにエロティック。ジャンルが幅広いことにも驚嘆。バスター・キートンもローレル&ハーディも先人の流れを汲んで喜劇王になっていったのだなぁ…としみじみ。

アリス・ギイはお若い旦那様と結婚し、フランスからアメリカへ。ハリウッドが栄える前からスタジオ建設、それも第2子妊娠中に…!しかし、輝かしい功績、幸せな家庭から、徐々に雲行きが怪しくなります。女性であったために生前に自伝も出版できないほど映画史から消されてしまうとは。パメラ B.グリーン監督やナレーターのジョディ・フォスターの語り口はもはや一級の探偵映画。

子供のころ両親ともに不在で寂しい思いをしたというアリス・ギイの長女が、母親の功績を世に広めるために奔走し、晩年の母に尽くす様子は母娘のドキュメンタリーとしてもグッとくるものがありました。今、21世紀の私たちがスクリーンで作品を拝見していますよ!と伝えたい。

アリス・ギイ短編集もお勧め!!というかドキュメンタリーを見るとアリス・ギイの作品をたくさん観たくなります!アンスティチュ・フランセ日本映画プログラム主任/映画批評の坂本安美さんのトークショーではメモ取りまくり。今後も様々な方がご登壇されるそうです。

映画はたいへんテンポよくポップに展開し、「ん?」と私がひっかかった部分を劇場で販売している自伝『映画はアリスから始まった』内の子孫へのインタビューで冷や冷やするほどズバリ質問、映画とまた違った味わいがあります。

売店で販売している100年前のレシピに基づいたクラフトコーラも美味でした♪展示は許可をいただき撮影&掲載しています。山崎バニラの「蒲田モダンことはじめ」の置きチラシもちゃっかりしていただきました☆

『映画はアリスから始まった』鑑賞” に対して2件のコメントがあります。

  1. (本物の)昭和生まれ より:

    「映画はアリスから始まった」、某テレビ番組で紹介されていたのを観て、メチャクチャ興味を持ちました。こんなに凄い方がいらっしゃったのですね。アリス女史がいなかったら、現在の映画界の歴史は違うモノになっていたかもしれません。
    因みに、『アリス』と聞いて「不思議な国」か「マイ・リトル・ラバー」かを想像するかで、おおよその年齢が解るとか?(←あっし調べ)
    それでは、最後は皆さんご一緒に♪You’re King of King♪

  2. TAKAじい より:

    映画を見ながらグラフを作成しています。これを「シネマとグラフ」って言うんだろうか。。。アリス・ギイ・・・初めて知りました。才能のある人って魅力的!とても長生きされたんですね。自分はアリスと聞くと谷村新司さんや堀内孝雄さんがいたフォークグループを思い浮かべてしまいます ₍ ᐢ. ̫ .ᐢ ₎

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