『大正時代の音楽文化とセノオ楽譜』

『大正時代の音楽文化とセノオ楽譜』(越懸澤麻衣著/小鳥遊書房)を拝読。セノオ楽譜とは、無声映画華やかなりし、大正時代に一世を風靡したピース楽譜で、妹尾幸次郎氏によって出版されました。

表紙は主に竹久夢二が絵を描きおろし、私の活弁のレパートリーでもある『私のパパさんママが好き』の主題歌を歌った淡谷のり子さんは「中味より表紙が欲しくて」楽譜を買い集めたそうです。

竹下夢二が初めて表紙画を描いたのは大正5年に出版された『お江戸日本橋』で私もよく大正琴で弾き語っています。

同時期にフランスではエリック・サティも絵画と楽譜が一体となった作品を発表していたそうで、私はサティの曲を簡単にアレンジしてピアノで弾き語ることもあります。

セノオ楽譜ではオペラを日本語に訳す試みも行われており、当時、国内のオペラでは日本語で歌おうとする動きもあったそうです。今は原語で歌うことが主流になっていると思いますが、和製オペラ『美しきまほろば~ヤマトタケル』に昨年出演した際、演出の中村敬一先生が日本語でオペラを歌うことについて、皆様にお話しなさっていたことを思い出しました。

このように私にとって興味深い内容ばかりで、重版の多かった曲目の表は、今後の弾き語り活弁の際の選曲に役立ちそうです。本日の洋服は母の手作りです♪

『大正時代の音楽文化とセノオ楽譜』” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    昔、「洗剤」は粉せっけんが主流で液体は汚れが落ちにくいという「潜在」意識がありました。。。お洋服、なんてボタニカルフラワー柄が素敵なんでしょう! セノオ楽譜、竹久夢二の表紙ってのが素晴らしいですね。

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