ちびっ子ギャング 手彩色フィルム

第36回東京国際映画祭「山崎バニラの活弁小絵巻2023」

10月28日(土)10:00~
会場:TOHOシネマズ シャンテ スクリーン1

『ちびっ子ギャングのホット・クリスマス』(1926年封切り)も活弁付上映が初となります。本作は手彩色でフィルムを染めています。本作を所蔵している喜劇映画研究会様に教えていただいた情報を元にご紹介します。

作られた年代としては、現在の映画と同じようなカラーフィルムも発明はされていましたけど、寒々しい景色と暖かい室内を対比させるためにも、手彩色を選んだのかもしれません。この寒々しい景色をどうやって撮影したのかの考察も当日お届けします。

手彩色とは何かといいますと、フィルムをシーンごとに染料に漬け込んで、次に定着液にいれて、水洗いして、乾かしてから、他の色のシーンとつなげます。つまり、一度モノクロで完成しているプリントをわざわざ解体して、染めてから再度つなぎ直しています。

経年劣化でフィルム自体が映写に耐えらそうになかったので、喜劇映画研究会は長い間上映しないで保管していました。この度最新技術でデータ化できたので、ようやく上映の日を迎える次第です!とても鮮やかで手間のかかった映像をご堪能ください。

写真は昨年の東京国際映画祭。野外上映も充実です!

ちびっ子ギャング 手彩色フィルム” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    強引に我が道を行くのでゴーイン・マイウェイっていうのかなぁ。。。元のフィルムが手彩色っていうのは気が遠くなるほど超大変な手間がかかっていますよね。長い間上映しないで保存してくださっていた喜劇映画研究会様には感謝しかありませんね。それにしても最新のデジタル技術ってすごいですね。

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