『ヒロインはいつも泣いている「女だから」悩む歌舞伎の女性たち』

『ヒロインはいつも泣いている「女だから」悩む歌舞伎の女性たち』(関亜弓著/2023年 淡交社)を拝読。

当り障りある話題ばかりですが、関亜弓さんの好感度抜群の文章力でたいへん興味深い分析が展開され、歌舞伎を観たことない方もとにかく読みやすいはず!です。

ここからはいつもの通り「亜弓ちゃん」と呼ばせてください。亜弓ちゃんと私は13年ほど前に舞台で共演させていただき、稽古合宿で思いがけず4泊も相部屋だったことがきっかけでとても仲良くなれました。

以前は歌舞伎も一緒に観に行き3時間もお茶をするほど話題は尽きませんでしたが、今は二人とも家庭を持ち奔走しています。本書は絶妙なさじ加減でエッセイにもなっており、亜弓ちゃんの洞察力や葛藤に、感心したり共感したり驚いたり。

言葉のセンスが抜群で、本書でも
【子育てで一番大事なことは「“後ろめたさ”のコントロール」である。】
という一文にハッとさせられました。執筆しながら亜弓ちゃん自身にも歌舞伎の女形に関する気づきがあり、ドキュメンタリー風にもなっています。

久しぶりに歌舞伎を観たくなってきたぞ…と調べたら、絶対に行かねばならない演目が上演中でした。そのお話はまた次回♪

『ヒロインはいつも泣いている「女だから」悩む歌舞伎の女性たち』” に対して1件のコメントがあります。

  1. TAKAじい より:

    ヒロさんが出ていくとヒロアウト、ヒロさんが部屋に入るとヒロインなんてね。。。歌舞伎は昔、十八代目中村勘三郎さんがまだ中村勘九郎さんだった頃、東銀座の歌舞伎座へ観に行きました。大変感動したのを覚えてます。

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